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スピッツ at 山梨 [音楽]

10月5日(日)
☆スピッツ さざなみOTR at 山梨県立県民文化ホール☆

日曜日、せっかくなので早めに甲府に向かい
山梨っぽいところを訪れたあと、

友だちが優先枠で取ってくれたチケットを握りしめ会場へ。

2列目の真ん中ブロックというスゴイ席に到着して
ステージを見てみると、あまりの近さに
一瞬、軽く帰りたくなる(逆説の心理か…)。
そしてあまったれツアーの時の思い出が蘇る。

※※以下、興奮して異様に長すぎな…感想です。

心拍数が右肩上がりなまま開演。

しかし感動を確認しているヒマはなく、曲はどんどん進んでいく。

序盤は、いろんな雑念が頭の中を駆け巡り、
ヘロヘロになっていた。

“状況にひたってる場合じゃない、聴覚を研ぎすませ!”
と、スローガンか!みたいなことを思ってみるも、
あ、ギターソロ見ないと。
あ!ベースもチェックしたい。
あ、マサムネさん揺れてる。
ほう、ドラム、なんともスピッツらしい叩きかただ。
……待って!!!聴覚より視覚が勝ってきてしまってる!
という状態に何度も陥ってしまった。

2列目からの眺めが贅沢すぎるため、
“聴”と“視”の感覚が膨張してしまい大変。

妙な興奮でしばらく自分の息つぎがおかしいまま…なので、
「ちょ、ちょっと1回深呼吸休憩入れさせて下さい!」と
懇願したくなるような有様だった。情けない。

中盤以降だ、ようやく感覚がほぐれ、ライブ自体に集中できたのは。

そんな流れの中での曲の印象。

『ハニーハニー』
で、まずびっくり。
意外すぎて。これを聴けることとか。
掴みはOK!というかんじで、グっと来た。
デ~デ・デ デ~デ・デ(擬音でうまく表現できない…)っていうべースの音が
現実のモノなのか夢の中のモノなのか定まらない、
という、浮わっついた状況の中にまだ自分がいたので、
冷静には聴けてなかったのが正直なところだが。

そのうちに、隣の気配がな~んかおかしいので、
フっと見たら、なんと友達は泣いているのであった。
お互い、脳内でいろんなことが湧き起こっていたのだろう。

『砂漠の花』
マサムネさん、最初はスタンドマイクで歌っていたのだが、
途中からハンドマイクに切りかわった!
ステージ上を行ったり来たり、感情込めてる体(テイ)で、
手を結んで開いて(違うか…)ってしているのを眺めていると
曲そのものより、その動きに注目してしまった。
「ただただ真直ぐ歌ってくれたほうが素敵なのではないか?」
と思ったり、「手相がすごいな…」とか、
余計なことばかりに気を取られて集中できなかった…。
こういう歌い方を見慣れてないだけかもしれないけど。

この曲か『P』の時、
どこかの小節を歌い上げた後の横顔が、
すごく苦しげだったのが気になった。
ドッキリしてしまう“苦悶”みたいな表情。
歌に入り込んでてそうなったのだろうか。

ライブ全体通して、楽器も歌もラインが顕著にモヤリ気味な時があって、
音質がこもっているというのか、
それがちょっともったいなく感じる時があった。
すごく声出ていただろうだけに余計。
でもクリアに聴こえてきた曲もあって、それはすばらしかった。

『君が思い出になる前に』
は、すごく完成されていると感じた。熟練されてる印象。
これまでこの曲を単独に聴くことって、あんまなかったけれど、
グっと来た。この曲でなにか来るとは思わなかった。
どこのキーにいっても最高に声が気持ち良いし。

『若葉』
に入る前に、「新曲やります」とフッてくれたので
初めて聴く曲を生で聴ける、という貴重さに胸が高なる。

この状況で初めて聴いてどう感じる曲なんだろう、
そしてこの後何度も聴いていくうちにどう感じ方が変わっていく曲なんだろう、
と、未知への想像力が高まる。集中して耳を傾けてみる。

イントロからAメロ…と、なにか異国情緒の香りがする。
マンドリンの音が入ってるからただ単純にそう思っただけかな(汗)。
すごく特徴的な感じの曲だなあと興味深く聴いていたが、
サビに入ったら、「あ、なんか割りとフツウかも」と思うのであった。

『桃』
最後の決めるとこでのギターをマサムネさん、
派手に間違えちゃったので、一瞬ビクッとしてまう。
「…こ、これは!…気づかないフリをするしかない」
とのわけのわからない緊張をこちらがしてしまい(意味不明)、
今のミスでスピッツ、テンション下がってたらどうしよう…、
と恐る恐る見たら、マサムネさんニヤリと笑っていたので
緊張がほどけた、ふー。

皆さんたぶん目キラキラさせて聴いていただろう曲だけに、
面白オチとしてあえて狙った?みたいな結末になっていたので
やけに印象に残っちゃった(笑)。
で、すぐさま何ごともなかったかのような格好のつけかたで

『ねずみの進化』
へ切りかえていた流れが面白かった。

この曲はホント楽しかった。
アルバムの中で割と好きなほうだけど、でも割と地味な印象もあり、
こんなに盛り上がる曲だとは思っていなかった。
理屈抜きで楽しかった。

『スピカ』
も、感慨深いものがあった。
耳だけで聴いてみたいと思ったりもした。

『俺のすべて』
田村さんやら、マサムネさんやら
ステージをいろいろ動き回ってくれるので
そちらも見ドコロだと思うんだけど、
自分は結構、ソロの時とかに半径1メートルくらいの中のみで
控え目に良い感じに盛り上がりをみせているテツヤさん、
ていうところに注目してしまう。

そして今までも近いのに、もっとステージ脇の近くまで
マサムネさんがタンバリン片手にサービス(笑)?
しにきてくれるので、泡吹きそうになる。
自分たちは位置的に田村さん寄りだったが、
その真っ正面あたりにズズイとおいでになられた!ので、
「わ!わ!なんか、なんか人が近づいてきた…!!」
みたいな、怪獣扱いしてしまうような勢いで。
高低差?により、なにかものすごい巨木を見上げるような体勢にもなり、首がもげそう…。
当然「いま目が合ったんじゃない?」等のめでたい錯覚も起こしつつ、
急激な至近距離具合に、一瞬自分の脳内フリーズして
あさってのほうに行っていた気がする…。

アンコールでの

『群青』
は、やはりライブで聴いても良い曲なんだと実感。

『猫になりたい』
は、いつかは聴いてみたいと思っていたのですごく嬉しかった。
しかし集中して聴いていたわりには、サラっと過ぎてしまった。

他、お喋りタイムなども有り。

マンドリン話からの田村さんとマサムネさんの絡み。
楽器屋で店員から声をかけられると
「楽器とか弾けないんで~」と言っちゃう
という自覚的謙遜満載のマサムネさんに対し、
「俺はちょっと弾いてみて、って店員に弾かせたりする」と
超ナチュラル発言をする田村さん。この対比が面白かった(笑)。

崎ちゃんは新しいドラムネタを考えたということ。
だけどなぜか「それを口で説明すると…」と
ご丁寧な感じになったのがおかしくって。
マサムネさんが「やってみようよ」と言ってくれたので、実践してみたはいいけど、
ドラムだけドカドカ突っ走って行っちゃったので、
「もういい、もういい」かなんか言ってマサムネさん止めてなかった?
さらには「(ドラムに合わせて?)俺がどんどん骨抜きになっていくとかね」
という発言もありハマった…、骨抜き……(笑)。

と、まったりなごむ感じで。無理してない感じが良いかんじ。

アルバムとして『スーベニア』より『さざなみCD』のほうが個人的には好みだし、
2.3年ぶりにスピッツのライブに行けることも嬉しい。
が、なんとなくスピッツに対してブランクがある、というか
“待ち焦がれて”というより“後押しされて”
行くみたいなところがあったわけなんだけれど、
ライブが終わってみたらなんの、すっかり感覚が逆転していた。
アンコール終わっての最後の最後、ピック投げてはけてしまう時、
「ありがとう!」と心の底から叫んでしまったぐらいなわけだから。

もちろん席番の良さも、ものすごく関係していたのだろう。
行くまでは「山梨にまでわざわざ…?」と、ひと悶着あったわけだけども
結果的には、地方に応募してもらい正解だったということか。

そうそう、東京ではまだなかった
キンモクセイの匂いが山梨には漂っていて、
会場出た直後も「プワーン」とやってきた。

これからキンモクセイの時期には
スピッツのこと思い出してしまいそうだ。
タグ:スピッツ
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