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三井寺展*サントリー美術館 [美術展]

更新しないわ展覧会からも日が経ってるわなんだけど……記してみる。

滋賀の寺、国宝三井寺展。
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最終日になんとか観に行くことができた。
混雑を避けた時間に向かったつもりが、結構な人混み。
龍角散的香りがどこからともなく漂ってくるのは……?

さて、会場に入りまず
国宝『智証大師坐像』2体と『不動明王像(黄不動尊)』が
展示されているのが目に入ってくる。
ドン。ドン。ドドン。と
いきなりメインを見せてくれるってなかなか大胆。

智証大師(円珍)とは、三井寺の中興の祖だそう。
どんな僧侶だったのかとかを全く知らなかったため、
最初はあまり関心なかったのだが、説明を読み、人物を知るにつれ、
のっぺりとした皮膚の質感や、
瞼の裏で何かを見透かしているんじゃないかと思わせる目の細さ具合に、
超人めいた存在感を感じてきてしまうのであった。
「重瞳」だっということも後に知り……なんか納得。

そしてパンフレット等で掴みとしても登場してらっしゃる『黄不動』だが、
物理的に間近で見上げる距離感だったので、
全体像はうまく眺められずに、足だけが目に飛び込んでくる状態だった…。
本当に彩色直しとかしてないのかな。だとしたらすごいけど。
黄金の彩色に、品がありすぎる感じもちょっとしたりして
(国宝に対して品とか言ってる場合じゃないが…)。

仏像の後ろに回るのって恐れ多くもあるが、
これが展示会の醍醐味の一つでもあるので背面から失礼していると、
正面側のガラスに『黄不動』が反射して映っていたため、
前から鑑賞しているおばさま集団の頭上に
まさに浮かび上がって見えているという、
奇跡の光景(円珍さんの夢のような)が繰り広げられいたのであった。
……て、こんなろくでもないことを特記してるとバチあたりそう(汗)。

この『黄不動』を模して造られたという仏像が、会場中、
何躯か展示されていたのだが、その中にあった『白不動尊』とか
無骨な感じで面白く、実は本家本元よりも魅力的だと感じたりもした。

ほうぼうで話題になっていた『神羅明神坐像』は、
「確かにこれは夢の中にしか出てこないでしょうよ…」
というような容貌で。それよりも指の細さかげんが私はこわかったけど。

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タグ:三井寺
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